第29章 カルマオチ②
A組教室ーー。
学峯『今日から私が全ての授業を教えます。よろしくね。A組の皆。』
E組教室ーー。
コロ『そうですか…とうとう。』
この暗殺教室が成り立つのに欠かせない役者が3人いる。
1人はもちろんコロ先生。
賞金首の怪物教師。
もう1人は烏丸先生。
超有能なこの人の働きなくして、私たちは暗殺者として機能しない。
そして、最後の1人が…。
学秀の父親であり、学園の支配者、浅野理事長だ。
自分の学校を暗殺の舞台に提供する懐の深さと、それでもなお一切揺るがぬ教育への自信。
あの人の授業を受けたら…多分もう逆らえる気がしない。
A組ーー。
生徒(いつもの授業の10倍は分かりやすいけど…20倍速い!!)
学峯『橋爪君、田中君、藤井さん、近藤さん、奥野さん、理解が遅れているね。』
生徒(な、何で後ろ向きで分かるんだよ?!)
橋爪『そ、そうは言っても速すぎて…五英傑レベルならまだしも、俺らには無理です!』
学峯『無理だと思うのは戦う意義を理解していないからだ。
3分間だけ廊下で話そうか。』
………………。
戻ってきた彼らは…。
『E組殺す…E組殺す…E組殺す…。』
学峯『君達の勉強は君達のためのみならず。
力を伸ばしたE組を、それ以上の力で叩きのめす。
後輩たちはね…君達のそういう姿を見て…君達の方が正しかった事を知り、君達目指して精進する。』
学秀『ちっ…。』
学峯『あぁ、浅野君。この後私と一緒に着いて来なさい。』