第26章 Rush around
「…たまんねぇ…可愛い、翔…」
肩で息をする俺に
男前な顔がゆっくり近づいてきて
ムチュ…って唇が重なる
感触を楽しむように
何回も啄ばむキスを受けながら
我慢出来ねぇ!と高らかに
野獣宣言した潤は
俺をじっくりゆっくり…
それこそ全身の力が抜け落ちるほとに
解きほぐしてくれて
「…なに、笑ってんの……?」
「ふふ…だって…」
すっげ愛されてんだって実感したら
笑いが込み上がってくる
離れちゃうかも、
居なくなっちゃうかも、なんて
思ってたのにな
「なんだよ?余裕あんの…?
俺余裕ねぇっつーのに…」
「っぁ…」
少し萎えたオレのに絡まったままの手が
キュキュッてまた握ってきて
「や…ぁ…っ、ん…」
ナカに入ってた指が増やされる
広げるようにもう一本、入ってきて…
「ふっぅ…っんん…」
深いキスを受けながら
また下半身に熱が集まっていくのがわかる
「翔…」
ちゅぽん、て指が抜かれて
水を多く含んだ大きな瞳が俺を見つめる
膝裏に手が添えられて
ゆっくり持ち上げられていく
「潤…いい、よ…キテ…?」
たくましい腕に手を添えると
潤の滾るモノが入り口に押し当てられた