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台風のちに快晴、そして虹 【気象系BL】

第21章 バズりNight!



「…ふふっ」
「何?智くん…急に笑って」

翔くんとサシ飲み中
2週間前のここでのことを思い出して笑う

「いや、ハロウィンパーティのこと思い出したら笑えただけ」

ソファで微睡む翔くんも笑って

「全く気付いてないんだもんね、智くんてば…」
「わかるわけないじゃんっ」
「…そう?俺は気付いたけどな…初めての時、やること強引な割に物凄い優しいし、何より俺達を気持ちよくさせようとしてたし」

…最中にそんなこと汲み取れるなんて翔くんくらいなもんだよ
俺は翻弄されっぱなしでそれどころじゃなかったし

「それにしてもね〜…智くん自身が自分の気持ちにすら気付いてないのには驚いたよ」

しょうがないじゃん、そこはさ〜
まさか仕事仲間でずっとやってきてたメンバーのこと
そういう意味で好きだなんて感情持ってるなんて全く思ってなかった

でも

やりたいようにやられて意識失って
目を覚ましたあと
体が痛くてイラついたりしたけど嫌な気持ちは全くなかったんだよな
それが…答えだよね
今更ながらに、そう思う

「なに、どうしたの?智くん」

口元が緩む俺を訝しげに見る翔くん
一番近くでいつも俺を支えてくれる彼をギュッと抱きしめた

「え、智くんっ?」
「翔くんも、もちろん好きだからね?」
「ありがと、俺も智くん大好きだよ」

お互いむぎゅう〜って抱きついてたら

「あ〜!翔ちゃんとおーちゃんがイチャイチャしてる〜っ」

相葉ちゃんが現れたかと思えば
松潤もニノも来て
いつもの部屋に全員集合

俺達を見た3人が悪い顔をして急に両手を広げて

「「「 trick or treat ‼︎ 」」」

満面の笑みでそう言ったあと飛びついてくる

「え、なになにっ?」
「この前、この台詞言うの忘れてたから〜」
「お菓子くれなきゃイタズラしちゃうぞっ!?」

翔くんと顔を見合わせて
表情で持ってる?って聞いてみたらフルフル顔を横に振る

翔くんからも表情で訊ねられて俺も顔を横に振る

「お菓子ないのね…?」

背中にあった相葉ちゃんの手が俺を抱き上げて
隣の翔くんも松潤の手で抱き上げられた

そのままいつもの大きなベッドに連れてかれてゆっくり降ろされて

…こいつら嬉しそうだな、なんて
ちょっと他人事のようにそう思ってたら

優しいキスが降って来た

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