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The night dream of fairy【気象系BL

第8章 光と闇の狭間で…


和也は智がいない事がわかると

ガックリと肩を落とし
ぼんやりと皆の顔を眺ながめていた。

翔「和也…大丈夫かぁ⁇」

和「……せっかく…会えたのに…智…」

泣きそうな顔で俯き呟いた…。
そんな和也の様に
雅紀は話しを変えなきゃと思ったのか?
バカみたいに元気な声で…

雅紀「でもね!!翔ちゃん本当にすごいんだよ!!

俺がどんなにカズちゃんを
揺さぶって起こしても
全然目覚めないのに、

翔ちゃんが声を掛けたら
すぐに起きちゃうんだもん!!」

和「そうなんだ…」

雅「翔ちゃんすごくカッコ良かったんだよ!」

雅紀の話しに和也は
まだ心ここに在らずといった感じだった。


和「……ところで、雅紀が私を連れて帰って来てくれたの⁇」

雅「うん!!俺と侑李が戻って来た時、
カズちゃんは自動販売機の上で倒れてたんだ。」

和「…雅紀は智に会えた⁇」

雅「…ごめん…会ってないよ。
でもね!!
不思議な事はあったんだよ!
カズちゃんの身体は
青いベールに包まれていたんだよ!!」

和「えっ⁇」

雅「まるでね…
カズちゃんを守っているみたいだったんだよ!」

和「青ベールが?私を守る⁇」

雅「うん!!それだけじゃないの…!!

カズちゃんの首に掛けてある袋があるでしょう?

それが、服の下から飛び出していたから

元に戻そうと思って
触ったら…
バチって…
物凄い電気が流れて…

それが、まるで触るなっ!!

怒られたみたいだったんだよ。

すっごく痛かったんだから…!!

ねぇ〜侑李…」

侑李は雅紀の横にくると
ニャ〜と鳴いた。
雅紀は侑李の頭を撫であげた。

和也は胸の上あった
ピアスの入った袋を握り締めた。
そして、心の中で呟いた。

「さとし…

私の事をまだ 心のどこかで 思っていると私は信じていですか⁇…」

和也は顔を上げると

袋にキスをし

愛おしそうに袋を見つめ
胸にしまった。


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