第1章 アネモネの夢00~50
「やあ、ちゃんと来てくれて嬉しいよ」
「せっかくのお誘いなので、ありがたく」
「言葉通りに受け取っておこうかな」
「? 他の意味ってあるんですか?」
入り口で待っていてくれた竹中さんが声を掛けてくれたので、本心からの感謝を込めて答えたら微妙な顔をされました。
あれ? でも、こんなに美形が勢ぞろいした中に混じって食べれるって一生に一度あったら奇跡だと思うんだけど、他に意味あるのかなと自分でも間の抜けた顔だろうと思いつつ首傾げて問いかけたら目を丸くされた。
なんだろうかと首を傾げたままで居たら、ぽんっと雹牙さんに頭を撫でられて気を取り直した竹中さんに促されてお店へと入ることになった。