第8章 〜初めての贈り物〜
横目でチラッとその様子を見るカルマ。
『な、カルマ、お前、正直なところ、まぁちゃんの事、どうなわけ?』
『どうって、俺的には、けっこうアピールしてるつもりだけど、まぁの方は、どうなんだろね〜!』
『まぁちゃん、こぉゆう事に関しては、にぶそうだしねぇ!』
『みんな、それぞれ装備したな!では戻るとしよう。』
烏丸騎士長の一言で、私たちは学校へ戻った。
『おや、みなさん!良い装備をつけていますねぇ〜!先生を殺せる日が少しは見えてきましたか?』
嬉しそうに微笑むコロ先生に、みんなノリ気で答える。
『まぁ、ちょっといい?』
『どうしたの?カルマ?』
『はい、これ!俺からの贈り物!』
『えっ…?』
『開けてみてよ!』
小さな布に降りたたたまれた小包を丁寧に広げていくと…。
『これっ…。守りのネックレス!何で?装備は1人一個じゃ…』
『そう。だから、これは俺が個人的に買ったの。まぁに着けてほしくてね!』
『でも、これ、すっごく高いし…』
『俺さ、これでもダンジョンのボスやってた、赤い悪魔だよ?その辺の、フラ〜っと入ってきた冒険者からたんまり頂いてたから、そぉゆうの、気にしないの!』
(いや…、余計気にするよ!)
でも、嬉しい…!!
トクン…!あぁ、私…カルマのこと…。
『着けてあげるから、髪上げて!』
私が長い髪を上げる。
(うっ…!教室じゃなかったら、襲っちゃいそうだよ…)
『はい。着けれたよ。』
胸元にキラキラ光る赤い石が、私の心臓を更に熱くさせた。