第1章 大親友の壁
雅紀「ニノ、どしたの?」
あなたの俺を見る優しい顔が好き。
俺の名前を呼ぶ声も好き。
出来なくて悔し涙を流す顔も、笑って楽しそうにする姿も…
和也「俺は、相葉君が好きです。」
雅紀「ニノ…?」
和也「相葉君とは親友を辞める覚悟で言ってる…」
雅紀「そんな…」
俺は一番大切なものを捨てることになる。
でも、もう覚悟してるから…
雅紀「ニノ、ずっと俺にそういうこと言ってくれてるけど本気…なの?」
和也「本気だよ。ずっと…でも、俺はもう誤魔化さないよ。明日からあなたと親友を辞めるつもりで言ってるから…」
雅紀「……」
相葉君が困った顔をしている。
雅紀「今日は帰るね。」
相葉君は何も言わないまま家を出て行った。
俺は相葉君が座っていた場所に顔をつけて横になった。
和也「うっ…うぅっ…」
人を本気で好きになるってこんなに辛いだね…
ましてやずっと側にいた親友に…
和也「ごめん…ごめんね…相葉君…」
好きになってごめん…
俺は泣きながらそう言った。