第95章 神(しん)
慰めるように……
初代『ルシファーと似たような理由
ルシファーが生まれる以前に最初に起こった堕天
天使から堕天使となり、それが地上にて神話として語られることとなった
ルシファーは人を愛せという命に背いた
その理由は…ベリアルと同じく、最愛の人達を苦しめ、削ることを笑うしか出来ぬ未熟者しか居ないからという理由だった…
ただ……そこに周囲を巻き込み、一人だけで意見をぶつけ納得するまで話し合うという手法を取れなかった
誰もが皆、未熟者…
だからこそ助け合い、分かち合い、満たしてゆく
そこを軽んじず、本懐を見定めねば…発展等起こり得ないというのに……』
暗い、沈んだ表情で呟くそれに…
ケイトはキスし、励ますように、元気付けようとするように…
優しく頭を撫でて、抱き締めた
初代『くす)//
ありがとう^^
大好きよ——』
ケイト『私(俺)もだよ^^』
目を細め、笑い合い…
互いを抱き締め合っていた……
僕(私)を差し置いて——(憤怒&わなわな震え)
テロップ『落ち着いて!;』
膜をピンと周囲へ張ったりして
闇を吸着させるそれを張り巡らせて、訪れる闇を軽減させたり、守っていた
その内には火(浄火)を纏わせて、完全に密封しているのだという——
ずっと近くで、傍らで…
今も苦しみながら耐え抜き続けるそれを前にして
その頑張りを無駄にするのかと言われたら
そこまでは出来ず、別の苦しみを味わいながらも、懸命に守りに徹し続けていた
「咽び泣くほど悲痛な痛み」と「周囲から必要だからと強いられる削り」、それらに苦しみ、それでもなお投げ出さず、懸命に抗う…死に物狂いで実在化させようと心身を文字通り投げ打つ最愛の人達の姿を——すぐ近くで、目の当たりにしながら…
涙を流す外、許されぬままに……
護衛長として——
包囲網の要として——
そして今も…これからも…ずっと……側(隣)で———
原初の清浄神
光の膜を毛布のようにして敷き詰め
初代はそれに包(くる)まれている
その周囲も天蓋の如く覆われた状態
光の膜の見た目をした布は、原初の神(清浄神)が直々に何十年も掛けて編んで作ったもの
これを応用し、白の国では裁判時に魂の階層の判別に利用されている
なお、絶対に破れない為、拘束具としての役割も担う
4556,4558ページ参照