第89章 堆魂の儀(ついこんのぎ)
『その判定(3種判定)』を受けることでどう変わるのかについて――
『幸福度』が低ければ、高い方へ向けてどう周囲が手助けしたらいいかの支えの提示がしやすくなる
高ければ、どうすれば幸福を感じるのか等の一面を把握出来、より一層自分磨きと幸せに専念しやすくなる
『カルマ値』が低ければ、生まれ落ちてからこれまでの統計を取って、どこに気を付ければ改善されるかの提示がしやすくなる
高ければ、どういう時に油断しやすいのか、手を汚しやすいのか、その一面を把握して注意することで下がりにくい状態へしやすくなる
『魔力値』が低ければ、魔道具でやりくりする等の方針の決定を早く出来、冒険者としても成長する上で進めるべき道が明らかになりやすい
逆に高ければ、護身用として『魔闘の資格取得』を推奨されるし、空魔石への魔力注入が推奨され、すれば『臨時収入(一時所得とされ、ずっと税金が掛からない収入とされる)』を常に得ることが出来るようになる
地球全国、全員が行い続ける検査、3種判定―それが定常化するようになった――きっかけである
天へ贈る灯篭が創られるペースが速い理由――それは―――
ケイトの魔石の残り1000(5346ページ参照)を惜しみなく使っているからだ
ケイトが死んだ後は、
原初の始祖神と同じ存在となった『エンシェントスライム』が補充出来るようになっている
それは『導き手』として遺され続けてゆく
『フォボスの遺した槌』は――『ケイトがずっと愛用し続ける槌』として『神槌(しんつち)』と有名となって、遺され続けてゆく程だった
死後…ケイトの墓標に、遺体と共に納められることとなるが――天から降りてきた光と共に消えて行ったらしい
神フォボスが天界から降りた折、
鍛冶場から何の変哲も無い槌を拾い上げ、
徐に傍にあった鉄を打ち始め、あっという間に槌を完成させた
それは――神創武器であり、神に致命傷を与えると送還ではなく殺害出来るものだった
しかし…‥それは――未来(ケイト)に託された
そのお蔭で、『今』があることから――神フォボスもまた祀り上げられる次第となった
そして――出来た傍から、明日の朝の内に届けられるよう準備をし出した
昼の内に集まるだろう人々の人数分まで全て配布する手続きも…
在宅でしたいと示す人も出たのでそれも併せて
