第86章 紡ぎ
ミアハとタケミカヅチは一時は消される対象から逃れたが、消される対象となった←3810~3812,4781ページ参照
癌の魂に加担し、犯罪行為を犯した
その上で――受けるべき裁きを誰かに被せ、隠蔽したから
自らの罪を、ルアンやフレイヤ・ファミリアに着せるといった行為を犯したからだ
ミアハは、ルアンをミアハ・ファミリアで拉致監禁したことでリリがルアンに変身してアポロン・ファミリア陣営に潜り込めるようにし、戦争遊戯でルアンを裏切り者に仕立てる手伝いをし、全てルアンに着せて冒険者生命を奪い隠蔽した罪
タケミカヅチは、命と春姫の救出の為にヘスティア・ファミリアと共にイシュタル・ファミリアを襲撃し、全てフレイヤ・ファミリアに着せて隠れ蓑とし隠蔽した罪
どちらもギルドには知られないように隠蔽された罪だ
癌の犯罪の片棒を担いだ罪、というものだ…
すなわち……癌の犯罪行為の補助だけでなく、共犯
共に罪を犯した
その点から、癌の穢れが付着し、歪みが拡がり、消滅した、自壊という形で…
その為、安全面も考えて消された
もう…魂の膜が破裂する、開花寸前だったから……
フレイヤ・ファミリアが消えない理由、消される対象とならない理由は偏に――裁かれており、死者を1人も出さなかったにも拘らずベルが犯した殺しをも背負った後に、ベルを見限ったからである←3833,4957ページ参照
ファミリア総出でイシュタル・ファミリアを襲撃してまで助けに来てベルに言った「愛してる」の言葉を、ベルは無視するばかりかフレイヤを助けようともせず見向きもしない感謝もしない詫びもしない一片も申し訳なさを微塵も感じない、それらをして平気でいられる上「何も悪いことをしていませんよ?」とばかりに平然と笑って接してくる
ここまでかしら――そうシルの姿でフレイヤは見切りを付けた←3718~3722,3864ページ参照
ケイト「あ、
生まれた時点でわかるなら次期原初の神々はわかる?」
始祖神「それは無理」
ケイト「え?」
被せ気味に否定された
始祖神「癌の魂は、私の魂の削れ具合からすぐわかるけれど、そうでない場合は別
癌に感化されて加担することで癌になる魂は、控えに載るまでは、癌として完成するまではわからない
それと同じように、原初の神として完成する魂はわからない
一見しただけでは」
『なるほど…』
