第82章 光芒(こうぼう)
でも…入ってくる際の建物を除いた周囲、岩ばかりの光景を見渡して
ケイト(何だろう…
何か―違和感が――)
すっ
一つの身の丈より大きな岩に手を伸ばし、触れる
原初の始祖神(ダメえええ!!!)
ケイト「えっ!」ビクッ!
僅かのみに留まったそれは…大岩に触れるだけとなる
だが…それはあまりにも脆く……
ガラガラッ!!
触れただけで轟音と共にチリとなって崩れ落ちて行った…
ティオナ「壊しちゃった!?」
ケイト「!!?(びくうっ!!)←身を竦める
え!?;」
触れた途端に崩れたそれに、驚愕した
エル「いえ…違います!
これは石板です!」
『え?』
エル「世紀の大発見です!!」
ケイト「直りそう?大丈夫?」
エル「ええ!十分に読めます!
これらの文字は、全て神字です!
古代では、神字を刻んだ術式を元にして、ありとあらゆる事象を支配したと聞いています!」
ケイト「テランの人達はどこへ行ったの?」
エル「そこまでは…まだ解明されていません
中央のそれは、配置された者達を中央のものが祝福し、守るというものです
なので愛用されていたんです…
私達の祖先が来た頃から、この状態だったと言い伝えられています
もし…もし……生き残っているのなら………
海底ではなく、空か、それとも地底か…」
ケイト「地底?」
その瞬間、海底のマグマが怪しく光るのを感じた
ゾクッ!!
青ざめ、額に汗が流れた
何故か…嫌な予感が潰えなかった
それがまだ拭い去れない中…重婚式を挙げることになった
その頃…
?(場所不明)
黒髪の長身の男「これで完成だな?」
年配のおじさん「はい!これで約束通り解放して(がたがた)←真っ青涙目震え
男「ああ、お前の役割は終わりだ
お前達、好きにしろ」
下っ端『やったあああ!!』
おじさん「え!?でも
下っ端「お前に拒否権は無いんだよ!!」
おじさん「ひっ」青ざめ
ぐいっ!!←下っ端達に掴まれ引きずられ
どさっ!!!←床に叩き落される
ぐしゃばぎごじゃあ←何かが砕ける音
ばしゃしゃしゃ←血吹雪が乱れ散る音
おじさん「ぎゃああああああああああああああああああああ!!!!!」断末魔
男「これで…ようやく、終わるか……」閉塞感のある血で薄汚れた天井を見上げる
それが…どこで行われているのかを知るのは、まだ……先の話
