第78章 火の都
もう安心だ…
そうわかった途端、糸が切れたように、ケイトは眠りにつき出した
それは…やっと、悩みから解放されたからのようにも見えた
実際、そうなのだろう……
とてもにこやかに、安心したように、笑っているのだから……
僕の腕の中で眠るケイトを、僕は静かに抱いて、眠りについた
リヴェリアもまた、反対側から抱いていたのが見えたけれど…
気にしないことにした
一々嫉妬していったらキリが無いからね…^^;(苦笑)
そうして――朝が来る
長い、長い朝が……
日の出と共に、やってくる
結界に触れただけで爆音が響き、焼かれた
未来永劫続くはずの火
異空間に移動することで消し、そのダメージを癒やした後で……やってくる最大の難敵
穢れた存在、亜種の黒竜を……――
賑わいを見せる空中都市の中で、ケイトは避難訓練と称して移動を促した
迎え撃つ為に、巻き込まない為に…
町中の戦闘訓練も兼ねて、させて欲しいと、我が儘を言った体で……
勿論役割分担として、神器持ちの皆には市民と街の護衛をお願いして……
ケイト「恐らく…異空間を通じてやってくるだろう
瞬間移動のように、一瞬で…
だが、中では全く余波を受けないようにもしてある
問題は無い…一遍に済ませるぞ」
『了解!』
集まった原初の魂の皆が、口を揃えて言った
テロップ『キスしてもらったんだから仕方ないですよね♪』
黙れ←半ギレ
テロップ『何でも許しますとも♪』
煩い
フィン「一ついいかな?」挙手
ケイト「?どうぞ」
フィン「一気に合一化で叩くかい?
それとも……」
ケイト「気にしないでいい
合一化よりも更に上を行く」
『!!』
ケイト「私達なら、それが出来る」
フィン「それは…どういう?」
ケイト「……属性毎の相性は知っているか?」
フィン「ああ、水は雷に弱いだろ?」
ケイト「違う、そっち(相殺)じゃない
相乗の方だ」
『!』
リヴェリア「なるほど…」
ケイト「行くぞ
水は、木を強め」←ジェット・バーストを渡す
リヴェリア「こくり頷)木は、火を強め」
アスフィ「火は、光を強め」
ブランシェ「光は、闇を強め」
ノアール「闇は、土を強め」圧縮
ガレス「土は、雷を強め」金属
フィン「雷は、水を強め」積乱雲
フィアナ「時は、全てを強める」