第76章 冒険者依頼(クエスト)、来訪
フィン「…本当だね?」
ケイト「ああ…約束する」真剣
言ったことは曲げない
それは…今までの言動から、わかり切っている
フィン「信じてるよ」
ケイト「ああ。約束だ」微笑
抱き締めたまま…目と目を合わせたまま…会話は進む
フィン「……で?具体的には、何をする気なんだい?」
近くにあった石の座椅子に腰掛け、尋ねた
隣に腰掛けながら、考え込むケイトへ…
ケイト「うーん…
不当な扱いをする為に、ブレーキを踏まない為に、正当化するってのが問題なんだよね?
要は」
始祖神『その人の想いを無視しておいて、度を越えた行為をしておいて、正当化に走り続ける
のみならず、人にまで正当化を求め続ける
だから歪みの元凶となるのです
どうしても防ぎたいのならば…正当化に走らせない下地作りに努めなさい
正当化に走ることが出来ない環境にしなさい
反省して、減らす努力をし、減らせているもののみを除外して…』
ケイト「度を越した行為というのは…具体的に言うと?」
始祖神『勝手な個人の事情に人を巻き込み、自ら傷付けて回り、被害を拡大して回ることです』
ケイト「なるほど…
要するに…
『自制(自省も込み)すること(次に生かせ)』
『人を、国を、自らの手で苦しめて回ってはダメ(被害縮小)』
『正当化できるにしても、限度がある(弁えろ)』
その3点を押さえておけってことか」
フィン「…当たり前のことしか言っていないんだが…;」
ケイト「…;
そうだね;」
始祖神『「正当化」自身は、毒(悪)ではありません。
「限度を弁えない正当化」が悪であり、毒なのです。
歪みと化すのはそこからでしょう』
「「なるほど」」納得
ケイト「正当化の限度、線引きを…まあ自己責任でやらせよっか。
それこそ個人の自由だし、成長のペースも段階も違うからね」
始祖神『その通り!!』
ケイト「あ、でも癌には触れないこと。
癌には怒るだけ無駄、叱るだけ無駄ってね」嘆息俯く
フィン「指摘するだけで逆ギレして殺そうとして来るか、はたまた事実を捻じ曲げようとするか、増やす一方な現実は何も変わらないからね」嘆息俯く
始祖神『ぶー!!
それもやめましょう。時間の無駄。勿体ない』
「「はい…;ごめんなさい;」」
フィン「少しずつ…ね?」微笑ぽんっ
ケイト「うん…
ありがとう」微笑
