第76章 冒険者依頼(クエスト)、来訪
クゥーは水の鳥、不死鳥らしい。
死と再生を繰り返す不死鳥、すなわち…『死と再生』の象徴
=始祖神の紋様、それが予言で騙られていた太陽の紋章、という訳か…←4055,4056ページ参照
伝説の火の鳥とは全く異なっていた。
一切火の成分は無いのが目に見えた。
水による光の透過を使ってか、大きな建物を透き通らせ、光を循環させて回っていた。
死んでいった者達の想い、今生きている者達の想い…
ありがとう、今幸せだよ――
という想い、今後とも幸せでいて欲しいという願い…
想いを汲んで、今へ紡いで、
もう死んで今はいないからと、殺すなんてことも無く、
生かしてくれた、生かそうと懸命に励んでくれたことへの感謝…
だから…こんなにも心地いいし、今この瞬間がとても清らかで、幸せなのだと思う――
ケイト「フィン…大好き、愛してる」
フィン「ああ…僕も、生涯、君を愛し抜くよ。
消える時まで…最後の瞬間まで
ね?」ぱちり&にこっ←片目瞑り微笑
ケイト「うん^^
私も…ずっと愛するよ^^」ぎゅうっ
互いに、抱き締め合い、愛を語らい合う
その中で…
周りもまた、その光にあてられてか、互いの温もりをぶつけ合っていた
『互いの幸せを願う心』…
それこそが、この国の根幹なのかもしれない。
空中都市が…そうして、出来上がったように…
一つの国として、纏め上がった時のように…
ケイトが国民の幸せを願い、懸命に動き
国民がケイトの幸せを願い、懸命に動く
一つの正の循環が出来上がっていた。
愛なのだろうね…
互いに大事にし合い続ける道を選んだ、取り続けたからこそ、か…
そう思った矢先…
ケイト「そっ、か…」
フィン「?ケイト?」
ケイト「癌は…癌が、この道に辿り着けない理由が、やっと今わかったよ…
「癌」は、正当化病なんだ
自ら「正当化(歪み)」に走り続ける、人へ「正当化」を求め続ける、自他共に「歪みそのもの」とさせる
そこに…『人の想い』は無いんだ
汲まず、無いものと扱い続ける
そしてそれをも正当化…
だから…誰も、幸せになれないんだ」
フィン「責任を取る気があるからって、何でもやっていい訳じゃないよ
もう…やめるんだ
癌化を防ごうとするのも、本人にしか出来ないことなのだから…いくらどうでもよくなくても、だ」