第76章 冒険者依頼(クエスト)、来訪
大佐「なるほど。あの言葉は君の入れ知恵か」
中尉「少しばかり教えた程度に過ぎません。
実際にどんな言葉に起こすかは本人の自由でしたし…
まさか、あの言葉をそのまま利用されるとは思ってもみませんでしたが」
大佐「いや、あれでよかったのだと私は思う」
中尉「…?
それは何故ですか?」怪訝睨視
大佐「………
『人の生』の重み、というものかもな(ふっ)
これまで生きてきた時間、その全てが凝縮しているようにすら私には感じさせられたよ」微笑
中尉「…」瞠目
大佐「人を動かすには、この上ない程に十分だと感じたんだがね?^^」くっくっくっ
中尉「……
(くす)
お戯れを」微笑ふいっ
大佐「なんだ、つれないな」むっ
その後の道中にて、一階級特進の報せを受ける中尉だった。
大佐は素直に喜び、おめでとう、と祝いの言葉を送った。
本来であれば晩の内に起こっていたはずの暴動を未然に防げたのだから十分過ぎる戦果だ、と。
だが朝に消えたのは、本人達の自業自得であって私の戦果ではない。
と言って聞かなかったが、
国主の意向ですので、と食い下がった隊員に、渋々と言ったように受け取っていた。
大佐「金一封でも貰えるのか?^^
ならば、上司の私も祝いの宴に招待してもらわねばならんな」にやり
中尉「お断りします」ずばっ!!
大佐「…ぐっ;そんなに嫌かね?;(私との宴は」
中尉「どこの世界に部下にたかる上司がいるんですか(じと目)
貯金させてもらいます。
ここの所何かと入用ですし、ブラックハヤテ号も妻を連れてきましたので」
大佐「なに…?
ほほお(じろじろ」じと目←顎に手を当て中尉を見やる
中尉「何ですか、一体」じと目
大佐「ご祝儀は何がいい?」真剣
中尉「いい加減にして下さい;(嘆息)
それよりも仕事に専念したらどうなんですか?
執務官が嘆いていましたよ?
雷の修業もろくにしないであっちへふらふらこっちへふらふらと」
大佐「ぐさっ!)うぐっ;」
中尉「……図星ですか?」
大佐「い、いや…だが、まあ…その、前とは随分と使い心地が違ってだな?」おどおど
中尉「焔の錬金術師(二つ名)が泣きますね」
大佐「ぐはっ!;」どずんっ!!
大きな石が降ってきて潰れるかのようなアクションを取る大佐
に対し、
未だじと目で、そんな大佐を見下ろす中尉であった。
