第75章 神器、覚醒
そこから学ばず怠けているのが癌。
学び取っている時点で癌とは違う。
そういうことだ…
癌は、無責任な自己中。
一人の主観に偏り過ぎた結果、他をかえりみず正当化し、無責任な暴走を続ける集団。
それを悪とは思わない、正しいし、優しいし、善だと思っている。
「偏った見方と考え方」が、問題の本質であり根源。
俯瞰し、互いを尊重することが、一番大事な点。
助けられるのなら助けたいけど、これもう無理
というのが、癌
何言ってもやっても攻撃する理由にしかしない
置いとくしかない
ケイト「自分は勝手な感情や価値観を押し付けたりしてないかな
大丈夫かな
気を付けないとな、で、いいか
雪だるま式に増えてくから、ここで切り上げる
『俯瞰し、互いを尊重すること』が、一番大事な肝!」
フィン「そうやって考えている内は、癌にはならないよ」
ケイト「うん、それでも――
気を付けよう
誰の中にも宿っている
眠っているものなのだから」
そう、締めた
ケイト「癌のまとめは、これで本当におしまい」
フィン「よく頑張ったね」微笑
始祖神『偉い!』
ケイト「疲れた、もう休む、休みたい」
『休んでいいのよ』
ケイト「ありがとう、本当にありがとう
ごめんね――沢山お手数迷惑お掛けしちゃって
『大丈夫!
いい迷惑やよ!
いい意味の!!
学びになるんだからね!』
ケイト「…ありがとう←瞑目微笑
ぐー」
本当に、心穏やかに、眠りにつけた
時間にしてみればほんの数瞬だろうが…
心を落ち着けて、心身共に安らげるのは、そういった時間を作れるのは、とても大事なことだと思う…
君が、そんな時間を与えてくれたように、ね……
微笑しながら、優しく頭を撫で、見守る
大人しく抱き着いたまま眠るケイトを横に携えたまま、僕も数瞬だけ眠りについた
僅か数瞬でも、満ち足りた時間を過ごしたようにも感じる
実際、例の結界のお陰で数時間にも渡って、
静かに、のんびりと寝かせてもらったからね…
それはケイトも同じようで、僕の胸元へ顔を埋めたまま、さも心地よさそうに微笑み寝息を立てていた
その頭を撫でて共に寝入っていたんだが…
さて……
精神をわざわざ僕の方へ飛ばして現実逃避をしている所悪いんだが…
向こう(治療)はちゃんとうまくいったのかな?;