第73章 キルアの冒険
癌の魂、具体例
・人へ与えた傷、気持ちを軽視し、事態を重く見ない、繰り返さない言動へ繋げない
『繰り返すことに繋がる』
・庇われざる(責任を果たす)べきことに対し、責任を果たさせず一丸となって庇う
事の深刻さ、重大さを無視、責任を取らせず、繰り返しても「いい部分がある」と『話をすり替える』
・自らがしたことによる巻き添えで誰かが危害を被ってないか細心の注意を払わない
『人のことを考えない、気持ちや傷を重要視しない』
大小と違いはあれど…
誰もが、不自由を、諸事情を、何かしら抱えた存在であることには変わりない。
だから…幾度されても、しないと決めて実行に移し続ける君が純粋に凄いと感じた。尊敬の念を抱いた。
口先『だけ』の綺麗事にはさせない。
力が無くとも工夫し、趣向を凝らし、策を練り、励み…
ただ…人が同じことを痛みや苦しみを味合わない為だけに…
もし、仮に…苦しみや痛みを与えてきた人と同じになりたくないだけ。
ならば…
ただ、「されたことと同じことをしない」だけでいいはずだ。
「自分の為」、自己満足だけならば…それだけで留まる。終わる。済ませる。
だが…ケイトの場合は、そうではないのだ。
『人の心を、傷を痛む』という根幹があるからこそ、そこのみに留まることなく…
人の身になって考え、立場に立とうとし、それを
ケイト「やめて…
もう、暴かないで…;(涙が一筋落ちる)
私が死んだ時…哀しまれたらヤダ。苦しんだりされたらヤダ。←涙がぼろぼろ落ちる
喜んでもらえなかったら…私も、苦しい。嫌だよ、そんなの…」次々零れ落ちる涙を拭いながら懇願する
ぱぁん!!←ケイトの左頬を右手で叩く
フィン「甘ったれるな!!
そんなことが出来るはずがないだろう!!?
君がいなくなって、哀しませるぐらい…好きにさせてくれ」ぎゅうっ←抱き締める
避けようと必死に動く。
それは…人が哀しかったり苦しいと、自分が哀しいからでも苦しいからでもない…
ただ…誰にも、苦しんで欲しくない、哀しんで欲しくない…
自身へ好意を持つ人なら、いい人なら、遭うに値しない人なら余計…
逆に遠ざけてでも、何でもする実父事情に巻き込みたくない。
それが…人が自身へ好意を向けられることすら、抱く好意に気付くことすら、いけないことと捉えてしまう根幹を作り上げてしまった…
