第10章 〜零との日常〜※R18
ガチャ────...
と、扉の開く音がして、零さんが帰ってきたと思い、『おかえりなさいっ!』と廊下から、入口の方へ顔を出した。
零「ただいま。洗濯物を畳んできたので、遅くなってしまいました。あっ、髪濡れたままじゃないですか。ちゃんと乾かさないと風邪ひきますよ。」
『あっ、テレビに夢中で忘れてました...。えへへ...。』
零「えへへ...。じゃ、ありませんよ。俺が乾かすのでここに座って下さい。」
ダイニングの椅子をぽんぽんして、待っている零さんの元へと歩いた。
ブオォーンと鳴り響くドライヤーの音に大尉は少しびっくりして私達の元から離れた。カチッと電源を切る音がして、終わったんだと思い、後ろを振り向いて、お礼の言葉を言おうとしたら、零さんに抱きしめられた。
『えっ...あの、れ...ぃさん?』
零「お風呂入って来るので、今夜は覚悟してて下さいね...。」
と、爆弾を投下して、さっさとお風呂場へ行ってしまった。
『何だったんだ、今のは...。』
大尉を見ると、不思議そうな顔をしていた。
バクッバクッ────
さっきから私の心臓の音がうるさい。
『一年ぶりかぁ。』
零さんが意識不明だった時は、毎日夜は1人で泣いていて、慰める余裕もなかったし、ほぼ処女に戻ってるんじゃないかなぁ。
久しぶりでドキドキしていると、ガチャっと寝室のドアが開く音がして、あぁ、零さんがお風呂から上がったんだと思い、振り向くと何とも言えない表情で、私の方を見ていた。
『零さんだって、髪乾かさないと風邪ひきますよ。』
私はジェスチャーで髪の毛を乾かすフリをする。そうしたら、何とも気だるい声で、「俺はいいんだよ。」と、返ってきた。のそのそと歩いてきた零さんが、私の隣に腰掛けて、こっちを向いて、何とも嬉しそうな顔で笑って、
零「一年ぶりに、真恋音を抱けるんだな。」
と、言った。
『はい...。一年ぶりに零さんに、抱かれます。』
ふふっと微笑んで、2人は優しくキスをした。
何度も角度を変えて、降り注がれるキスに、苦しくなってでも甘くて蕩けそうで、私はそのまま身を預けた。そのままベッドに押し倒されて、服を脱がされた。
零「じゃ、抱くよ?」
『は...い。久々なので、優しくして下さいね...?』
零「ははっ。それは真恋音の反応によるかな。」
