Delicate love * pink *【気象系bl】
第2章 離れる、なんて。( S*J ver. )
でも。
だからこそ。
これだけ大きな思いを抱えて
幸せを噛みしめているからこそ
不安になることもある。
言ってしまえば、世間的に認められない関係で、
どこにいくにも隠さなければならない関係で。
俺は、
翔くんと結婚式も挙げられなければ
子供をつくってあげることも出来ない。
もし、翔くんがそういう幸せを求めてしまったら。
俺は何一つ与えてあげることが出来ないんだ。
そして、いつか翔くんが俺から離れようとした時に。
俺が引き留められる材料は、
メンバーとしての絆と
2年間の思い出だけ。
それは、
翔くんの特別な存在でいるためには
あまりにも弱すぎて
あまりにも脆すぎて。
俺の溢れかえったこの思いは、
行き場を失って
一体どうすればいいんだろう。