第5章 終局
※R18
「クラウスさん……どこが、負担をかけないって……!!」
「うむ。だから君の負担がないよう、君の自由に動いてくれたまえ」
「くっ……この……!!」
顔真っ赤。ただし羞恥心半分、怒り半分である。
さて今の体勢はどうなってるか。
……クラウスさんの上に跨がらされてる。
んで、自分で動けとな。
しかしどれだけ罵倒しようが、クラウスさんはしれっとスルー。
というか、私をなだめるように、胸やお尻を弄ってくる。
そんな風に、指先で弄られると……身体が……。
「ん……んん……」
じわっと愛液があふれる。本能には逆らえず、身体をちょっとずつ動かして沈めていった。
「ぁ……あ……」
でも真っ赤になってる顔とか胸とか身体とか全部見られてて……。
「ふ……ぁ……」
眼鏡くらい取りたいのに、手がとても届かない。
あと、あまり進まない。すると。
「手伝った方がいいかね?」
「!!」
クラウスさんがゆっくり起き上がる。途端に体勢が崩れ、ズレかけたが、すかさず背中を抱き支えられた。
「ん……っ……」
腰をつかまれたかと思うと、グジュッと音がして、やや強引に腰を落とされた。
「……っ!!」
異物感。でも硬いモノが、中の気持ちの良いところに当たり、背がゾクッとなった。
「ゆっくり身体を動かしたまえ。私に合わせて」
「ん……はい……ぁっ……」
そう言われたって、もう完璧にクラウスさんのペースになっちゃってる。
腕をつかまれ、腰を支えられ緩やかに動かれ、少しずつ私の身体はクラウスさんのモノを呑み込んでいく。
次第に私の声が、喘ぎ声になっていった。
「ゃぁ……っ……あ、あ……!」
足で身体を支えたいんだけど、ご存じの通り、今は上手く動かせない。
「……カイナ。私につかまりたまえ」
「ん……はぃ……っ……」
クラウスさんの呼吸が間近で聞こえる。相変わらず身体が温かいし、愛撫されるしで、もう頭がぐちゃぐちゃでワケが分からない。
「ん、ん、んぅ……っ……ん……」
緩やかに下から責められ、身体が少しずつ雄を受け入れていった。
静かな昼の部屋に、私たちの荒い息づかいだけが響いていた。