第5章 黒風
「ねぇ。口に出してあげるから飲んでよ?飲むのは初めて?それとも他の男のを飲んだ事ある?」
蛍の言葉に一生懸命首を横に振る。
無理。飲めない…。怖いよ…。
「そぉ。初めてなんだ。じゃあ、僕の味しっかり覚えてよね。」
ビュル…ビュル…。
拒否のつもりで振った首は、最後の質問への返答だと取られ、あっけなく口腔内が蛍の精液で一杯になる。
う…え…。
「飲み込みなよ?」
全て出し切っても、飲み込むまで自身を引き抜く気配がない蛍に、仕方なく嚥下しようとする。
に…がい。。。
「うえぇ…。えほ…っ。えほ…っ。」
むせてしまって、半分以上畳の上に吐き出す。
「あぁーあ。」
そう蛍が呟いたのを聞いて、条件反射のように謝っていた。
「ごめん…なさい。こぼして、ごめんなさい。」
「やっと、自分の立場がわかって来たみたいだね。おいで、和奏。頑張ったからご褒美をあげないとね。」
蛍が先程の射精の影響など感じさせない程そそり立った自身をこちらに向けた。
色々な事がショックで、既に私に反抗する気力なんてない。
蛍に促されるままに脚を開いて、自分の中に蛍の怒りを受け入れた。