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【進撃の巨人/リヴァイ生誕祭】④忘れた頃に

第3章 ~秋~ 10月


その夜、私は自室で支度を終えた。

普段より、少しだけ大人っぽい格好。
久しぶりに付けたネックレス。

同室の友人は眉間に皺をよせ「悪くない」と、リヴァイの真似をして私を送り出す。


……これまで、彼の話をしすぎたようだ。


でも素直に笑えて、自信も持てた。



「行ってきます」



きっと


廊下を抜けて


この階段を降りて


あの玄関を抜けたら彼が待ってる。






……ほら、やっぱり居た





「こんばんは、リヴァイ兵士長」

「……お前、んな格好じゃ風邪引くぞ」

「ショール持ってきたから大丈夫ですよ。ありがとうございます」


笑って答えれば「そうか」と端的な返事。

でも、その声色はとても穏やかで。

とても心地よいものだった。

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