第8章 〈番外編〉ヒヨコをプロデュース

「いや、っく、ちゃんとかんせいしっくくっ」
「だめだったえられんっくくっ」
「嘆かわしいな……。普通はあんなことにならんだろう。」
「安藤まじか……。」
「美しくないよね！」
「いや、信じられない手の動きだったね……。」


ギャラリーの一部はなんか、笑いを堪えたり、心底引いたみたいな顔をしていたり、


「ひよこちゃん！元気だして！」
「気にしないでいいですわ！」
「爆豪ちゃんのことは気にしないでいいわよ。」
「あいつが変なんだって。」
「あ''ぁ！？」
「これから頑張ればいいんだよ！」
「ごめんねぇ、レミねぇ様もうちょっとしっかりしていれば……。」


女子は安藤を慰め、爆豪を目の敵にしていた。


明らかに何かあったことがわかる。でも、調理台にはちゃんとしたオムライスが置いてある。どういう状況だよ。


「え、鋭児郎くん……うぇぇ」
「どうした安藤！！」


安藤はというと……しょぼっと泣いていた。