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Diable Patron

第12章 上司と部下の張り合い


私たちは朝食には少し会わないものの、共に野菜うどんを食べて、会社へと向かった。




今日は出社は一緒で。



会社の駐車場に車を停めて、二人で本社へと入る。



すると何故か、社内は荒れていた。




そこには私と同じ立場に立つ、部長という役職が数人で話していた。



「どうかしたんですか!?」



私はそういいながらその輪へと裕と駆け寄った。



「あっ、本部長に日向さん。おはようございます!」




「大変なことになりました。」




「一番最後に回そうとしてた仕事が納期明日らしいです…」




輪にはいって早々そんなことを告げられ私は目の前をみて驚いた。



本来、一週間かけてうちのフロア総動員で仕上げるものだったものが明日納期だと言うのだ。




「っ…これ、ためてたのどこの課だ。」




真剣な眼差しで裕が他の人たちに聞く。




「えっと…隣のフロアと上のフロアから流されて来た仕事です…」




その隣のフロアとは、ややこしい仕事がよく来るフロアでその仕上げをしていた上のフロアはその確認フロア。



いわば、軸を作るフロアと、その軸が折れないかを確認するフロア。



そして軸が仕上がったものに更にいろんなものを付け加えることがメインのうちのフロアはその軸を作ると言う能力が備わっていないものが本当に多かった。




私が戸惑っていると裕がその大まかなものをまとめた書類を部下から取り上げ見た。




「…この主体がないから困ってるんだよな。わかった、軸はすべて俺が作る。お前らはいつも通り俺が流す仕事をしてくれ。」




「「え!?」」




裕の発言にフロアのほぼ全員が驚いた。




「でも!本部長、これすごい量ですよ。一人じゃ無理ですよ。」




私を始め、いろんな人がその行動を止めようとした。



けれど



「これをじゃあ俺がやらなくて誰がやるんだ。やらないとうちの会社は先方から信用を失うかもしれないんだぞ。それでもお前らは止めるのか?そんなことする暇があったら上のフロアから助っ人呼んでくれ。」



と言い、私たちは上から助っ人を呼ぶことにした。
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