第8章 白い椿
数日が経つが幸村さんが帰ってこない、武田信玄は足軽さんに幸村さんの行方を捜している。
報告によれば奥州にはいないでは、何処に行ったの幸村さん。
月日が経ち梅雨の時期になり雨が多い私は自室で、かんざしを握り締めていると足軽さんが手紙をもってきた。
手紙内容
『優美ちゃん元気かな? 前田慶次だよ、真田幸村が大阪城に一人で立ち向おうとして、どうしたの? 無謀だよと言うと覇王豊臣秀吉を倒す為、これはお館様と大切な優美を守るためだってこっそり手紙を書いて俺は手伝いをする。 忍びはかく乱をするらしいよ、必ず死なせないから待ってて美味しい茶期待してるよ
前田慶次より』
私はそれを急ぎ武田信玄に見せると、手紙を読んだ後に直ぐに返して言う。
信玄「あいつも男になりよったか、心配する気持ちは分かるが幸村を待とう」
優美「はい」
初夏に向かおうにしている頃に、佐助さんが幸村さんを抱えて戻ってきた慶次君は幸村さんの槍を持ってきた。
幸村さんの自室に行くと医者が診ていた、しばらくして立ち上がり執務室の方面に行ってしまった私は幸村さんの寝床に近くに行くと寝ていて意識不明だった。
手を取ると暖かい握り閉めてると、後ろから声がした。
慶次「優美ちゃん大丈夫生きてるよ、意地でも目を覚ますから茶でも飲んで気を紛らわそう忍びが入れてくれたよ」
優美「佐助さんが? この団子も?」
慶次「うん」
私は茶を飲み団子を食べて、慶次君は帰って行った。
次の日になり幸村さんは目を覚ました、夜には熱が出てつらそうでかわいそうだが医者は直ってきている証拠と言っていた私はタライの水を変えるために、廊下に行き幸村さんの部屋に戻りそのまま寝てしまった。
数日後幸村さんの容態は良くなり、私は幸村さんと大広間で武田信玄に話があると聞た為に。
信玄「幸村何故一人で大阪城に行った?」
幸村「某はお館様に天下を取っていただき、更には優美姫を守りたいと思い行きました」
信玄「結局どうなったのじゃ? 覇王の首は取れたかの?」
幸村「はい取れました、前田の風来坊と佐助の働きで取れました」
武田信玄は幸村さんの頭を撫でて言った。
信玄「無茶はせんことじゃ幸村、心配してる者は甲斐にワシ優美姫、兵士もじゃ」
そうだよ私も心配してたんだからね。