第32章 私立リアリン学園!12時間目~アルバート~
「………」
何なんだろう、この人?
自分の留年理由に首傾げてるのって、どうかしてるよね?
まさか、シドみたいに学園の特命を担ってるってことはないよね?
………絶対に、それはないと言い切れる。
それはそうと、さっきから気になってるけど、このおかしな服装は、何?
そもそも、制服を着ていたら、ここまで怪しむ必要なかったわけだし………。
「どうして着物を着てるんですか?まさか、その格好で授業受けてないですよね?」
「おかしなことを聞くんだね。もちろんさっきまで制服を着ていたよ。でも、窮屈でね。この方が楽だからね」
「………つまり、放課後に、わざわざ着替えてるってことですか?ずいぶん面倒なことしてるように思えるんですけど?」
「質問続きだね。何でも疑問に思ったことは解決しないと気が済まないタチかい?好奇心旺盛なのは、いいことだよねえ」
フフと和やかな笑みを漏らす彼。
………なんで、そんなに普通にしてられるのかなあ?
もう、とにかく、この独特の雰囲気、どうにかしてほしい~っ!!