第24章 私立リアリン学園!8時間目~ルイ~
「ほお、単なる噂ですか?露出の高いメイド服姿で男を誘ってるのを何人もが目撃しておりますが?」
「………っ、それはっ」
「メイドは、どんなコトをしてくれるのですか?ご主人様には絶対服従なんですよね?よかったら、私にも仕えていただけますか?」
「………っ」
静かに、更に、黒崎は近づいてきて。
触れるか触れないかの距離に迫ってきた―――。
私は、ビクリと肩を震わす。
あまりの近さに、距離をとろうと後ずさりすると………。
ガタンッと、背中に棚があたる。
黒崎の手が、ゆっくりと私に向かって伸びてくる―――。
「やっ………」
声にならない声を、喉の奥からしぼり出す。
その時―――。
黒崎の肩越しから、ルイの姿が目に飛び込んで来た。
ハッとした時には、状況は一変していた。
ダンッッ!!!
ルイが、黒崎の胸ぐらを掴むと、もの凄い音を立てて、棚に押しつけていたのだ―――。
「うっ………」
苦しそうに呻き声をあげる黒崎。
「何をした?」
ルイの、怒りに震えた低い声。
「わ、私は、何も………く、苦し………っ」
ルイは、更に力を込めて、黒崎を締め上げる。
「うっ、ううっ………」
黒崎の悲痛な叫び声―――。