第19章 私立リアリン学園!6時間目~ゼノ~
ぼんやりと、いろいろと思い巡らせていると―――。
「じゃ、生徒会メンバーの自己紹介は、これで終了。マイン先生も自己紹介する?」
レオに言われて。
「あ、私は、虹野マインです。今日から、この生徒会の顧問となります。わからないことだらけですが、頑張りますので、いろいろ教えてくださいね!」
私は、張り切って自己紹介をする。
「………無駄に声でけえ」
カインが、ぼそっと呟く。
「張り切り過ぎるのは、失敗を招きます。気をつけてください」
アルバートが、メガネの端をクイッと上げながら、言う。
「………手厳しいな、カインもアルバートも。女性には優しくなきゃだよ。ねえ、ゼノ様」
レオは、苦笑して、ゼノ様に話を振る。
「ああ、そうだな。マイン先生は、我々生徒会のメンバーでもある。共に協力し合い、支え合うように。いいか、カイン、アル」
「………悪かった」
「失礼しました」
カインとアルバートが、私に頭を下げる。
………ゼノ様に言われたら、途端にこれだもんねえ。
二人の豹変ぶりに、呆れ返る。
「それじゃ、本題に入ろうか、生徒総会のアンケートなんだけど………」
「生徒総会?」
レオが話し始めたのを、途中で遮って聞く。
「あ、そうか、マイン先生は、知らないんだね。毎年この時期に生徒総会と言って、全校生徒が集まって校則を作るんだ」
「校則を、作る?校則を皆で作ってるの?」
「この学園は、自主性を尊重しているから、生徒が生徒のための規則を自分達で考えていくんだ」
………生徒達が、校則を作るって?
驚いたけれど、それは、とても素晴らしいことだと思った。