第15章 私立リアリン学園!4時間目~アラレオ~
「私は、レオ様にあげよ~っと。レオ様は優しいから大好き」
「私も!」
「そういえば、マイン先生、リアリンマートでレオ様とお買い物してたんですよね?」
急に、私に話題をふられて、焦る。
「羨ましいです~」
「レオ様と、どんな話したんですか?」
「え、どんなって………買い物の仕方教わった、かな」
私は、あたりさわりのない答えを返す。
「レオ様って、マイン先生には、すっごく優しいですよね」
「………あー、まあ、私に限らず皆に優しいよね。いろいろ教えてくれるから、助かってるよ」
「それだけですかあ?」
あれ、なんか………。
女子生徒達に詰め寄られてるような………。
「あ、え、それだけって………?」
私は、彼女達が何を聞き出そうとしているのか、意図が読めず、聞きかえす。
「マイン先生は、レオ様のこと、どう思ってます?」
「どうって………ちゃんと話したの、今日が初めてだし。でも、いい生徒だよね」
「異性として、は?」
「は?」
私は、驚く。
異性としては、なんて………そんなこと、考えたこともなかった。
「………っ、ない、ない。私にとっては、皆一人一人、大事な生徒だからっ」
「教師と生徒といっても、男と女ですもんねえ」
「ねえ、マイン先生は、アラン様とレオ様だったら、どっちがタイプですか?」
「それ、私も聞きたいです!」
………上品っての、撤回!!!
やっぱり、恋バナ大好きな、今どきの女子高生だあ。
でも。
私は、なんだか嬉しかった。
こんなふうに生徒と気軽に話せるって、いいよね。