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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第15章 私立リアリン学園!4時間目~アラレオ~




「何してんの」



「はっ?え、うわっ、びっくりしたあ!!!」



突然、背後から声がして、驚いて振り向くと―――。

そこには、汗びっしょりのアランが立っていた。



「アラン、どうしたの?練習は?」

「………こっちが、先に質問してんだけど」

「え?」

「………ま、いいけど。休憩。タオル忘れたから、取りに来た」



アランが、部室に入っていく。

ロッカーを開ける音がして、すぐに閉める音が聞こえ………。

タオルで汗を拭きながら、再び姿を現した。



「借りればよかったじゃん」



「は?………誰に?」



アランが、何を言ってるんだといった顔つきをする。



「見学してる女のコ達。タオルどうぞ~って、言われなかった?」

「………言われたけど。自分のあるから、借りる必要ない」

「えー?わかってないなあ」

「何だよ、それ………で?マイン先生は、こんなとこで何してるんだよ」

「私は、見回り。ここ、部室になってるんだね。私、こっちの校舎に来たの初めて。この学園ほんと広いね」

「………それで、見回り、ちゃんとできてるわけ?」



アランが、呆れたように言う。



「ねえねえ、この強化合宿って何?その前の試合でMVP取ったから、選ばれて参加したんだよね?」



私は、アランの言葉を聞き流し、さっき思っていたことを聞いてみる。



「全国から選抜された奴が集まって、プロのサッカー選手に指導してもらった。俺らにとっては、すげえ名誉な合宿」

「え、プロのサッカー選手って!?すごいっ。あ、でも、それに選ばれたアランもすごいってことだよね!」

「………それは、どうも」



ふっと、嬉しそうに、少しだけ笑って見せるアラン。



………うわっ、なんだろう。



なんとなく、ドキドキしてしまって。

アランを直視できなくなって、再びガラスケースの方に目を向け、アランの写真に見入る。







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