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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第15章 私立リアリン学園!4時間目~アラレオ~




~サッカー部~





下校時刻の少し前。

私は、放課後の見回り当番へと向かうため、立ち上がる。

この学園に来た初日に、見回り当番をして以来だ。

今日が、二回目。

エアコンの効いた職員室と違って、廊下はムッとした暑さだ。

普段は開け放たれてる窓も、この時間はどこも閉められているので、風も入らず息苦しいほどだ。

太陽はまだ、ギラギラと照りつけている。

秋の気配なんて、まるでない。

毎日、暑いなあ。



あ。

階段の横に、自動販売機を見つけた。



何、飲もうかな。

コーラ………は、売り切れ。

オレンジジュース………も、売り切れ。

ちゃんと、補充しといてよぉ。



IDカードをかざして。

仕方なくスポーツドリンクのボタンを押す。



ガコンッ。



ペットボトルの落ちる音が、静かな廊下に響き渡る。



フタを開けて、ゴクゴクと飲む。



んー、美味しいっ。



冷えたスポーツドリンクは、バテ気味の私の身体に、絶妙に染み込んできた。



これにして、正解だった!



三分の一ほど飲んで、フタをして歩き出す。

ブラブラとペットボトルを揺らしながら―――。





グラウンドに面した廊下を歩いていると、ものすごい音量の歓声が聞こえてくる。

それは、ほとんどが女のコの声。

キャーッ、という、悲鳴にも近い声援で。

このまま歩いて行ったら、グラウンドが見えると思っていたけれど、突きあたってしまった。



………戻るしか、ないかな。



と、目の前に、非常口のようなドアがあるので、開けてみる。

鍵は閉まっていない。



ガチャリ。



途端に、キャーキャー騒ぐ声が、大音量に聞こえてくる。

完全に外というわけではなくて、そこは、屋根のある通路になってて、奥にまた校舎が続いている。

上を見上げると、二階も渡り廊下になっている。

雨の日も、雨にあたることなく、隣りの校舎に行ける。

渡り廊下を進んでいくと、グラウンドが見えてきた。







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