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I cannot part with you

第31章 ・・・それは祭の後に


陽斗side


朝、早川さんからメールが来た


”例の件で話があります”と


そのメールを受けた俺は昼休みに


空いている会議室で待ち合わせた


「何か進展があったんですか?早川さん。」


「実はですね・・・問題を解決するために依頼していた所から連絡がありまして、手を出す必要がなくなったと言われたんです。」


「どういう意味ですか?」


「こちらが手を出す前に、どこの誰かわからない所から手が加えられたようです。もちろん九条家の人間でも、会社関連の人でも無いことがわかっておりますが、誰なのか情報がないんです。以前の様に、情報をそこそこ操作できる人間が絡んでいるということです。」


「そう・・・ですか・・・・。」


「ただ、明智穂奈美さん関連の人間が手を出してくる事はないと、
それだけは言い切れます。」


「俺の周りにそんな権限持っている人間は九条家の人間くらいだと思ってたんですけどw」


「えぇ、まぁこれで安心していただけるので良かったと思います。一応今後も目は光らせておきますが、ある程度控えめで大丈夫だと思います。」


「そうですか。ありがとうございます。一体誰なんでしょうか・・・。」


「気になるなら調べますけど?どうしますか?」


「いいえ。解決したのであれば構いません。ありがとうございました。」


「野獣が暴れる前でよかったと思いますw」


「それは確かに言えますw」


話し終えた俺は部署に戻り仕事を再開した


外回りから帰ってきた佐野が話しかけてきた


「なぁ、陽斗知ってるか?」


「何をだ?」


「飛鳥先輩が復帰するらしいぞw」


「え?飛鳥先輩って部長の奥さんの?」


「そそw新人の教育担当係だとさw恐ろしいぞぉww新人育つ前に辞めちゃうぞwきっとww」


そんな会話をしていた時だった


「佐野主任?そんな恐ろしい先輩なんですか?その飛鳥先輩って。」


その声に佐野は振り向きながら


「そりゃぁもうめちゃくちゃ恐いんだよぉ~!新人泣かせの鬼・・・・・」


途中で言葉が泊まった佐野を見ると固まっているので


俺も振り向くとそこには今話題に上がっていた飛鳥先輩がいた


「ひさしぶりねw二人共w」


「お久しぶりです。飛鳥先輩。」


「お・ひ・さしぶりっすw」


佐野の顔は引きつっていた
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