第74章 キミのトナリ オレのトナリ(及川徹)
「姫凪、そっちの飾りも取って」
『はーい
徹、それこっちに頂戴?
こっちの方がバランス良いよ』
「あ、ホントだ
姫凪のセンス最高!」
『煽てても何も出ないよ』
「出ないの??
出してよ…姫凪…」
…ハイ!幸せ!!
布施 姫凪
最高に幸せなクリスマスです!
「姫凪可愛過ぎる…
俺の声好き?
もっと囁いたら
…どうなるかな?」
耳元に落ちて来る
低音ボイスと熱い息
頭を優しく撫でながら
さっき付けたキスマークを
なぞる様に指を肌の上で
滑らせて来る
『徹…あの、私…』
その度に
さっきのあの感覚が
蘇ってヘンな気持ちになって来る
それを目ざとく見つけて
「おい。
エロ駄々漏れさせてっと
襲うぞ、ボケ」
ドストレートに
突っ込んで来る岩ちゃん
そこに
「襲ったら
いくら岩ちゃんでもただじゃ
おかないからね」
本気で返す徹と
「なになに?
姫凪姉がなに?」
無邪気な猛