第73章 ♑瞳を閉じても②(赤葦京治)完結
「絶対話し合いそっちのけで
セックスしまくって
なぁなぁになんだよ!
分かってんだ!
スグ動くから
とにかく待ってて!
よし、そうと決まったら
こんな望みのない二人切りとは
オサラバだ!!
下心しかないから送っていかないよ!」
『アキラさ…ん!?』
嵐のようにアキラさんが
去って行った駐車場にポツンと残された私
圧倒されたけど
待つつもりは無かった
ユックリ話したいし
仕事終わり
アキラさんより先に
京治に逢いに行くつもりだった…のに…
『…日頃の無理が祟ったのか
そこからあまり記憶が無く…』
鈍痛が残る頭が
起きた時には
目の前に京治が居て…
「でしょうね。
仕事中ぶっ倒れるくらいですからね」
ヒィッ!
目の前に京治が居て
なんか甘々だったのは
まさか夢!?
物凄い顔してらっしゃる!!
眉間のシワを
これでもかってくらい寄せて
私を見てる京治
『あの…チャント話したつもりだけど
お気に召さな…い…?』
「召さないね」
怖い!敬語じゃないのが
更に怖い!!