第73章 ♑瞳を閉じても②(赤葦京治)完結
このまま押し倒してしまいたい…けど
「…とりあえず何か食べましょう?
このまま襲ったら
再起不能になりそうなので」
さすがに姫凪さんの
弱りきった姿を見たら
そういうわけには行かない
「買い物に行ってきます
何か食いたい物ありますか?」
コンビニ飯で済ませる事も出来るけど
それだと絶対
『え…あんまり食欲は…』
こういうのは分かってる
だから…ね?
「俺の作った飯は食えませんか?」
『え?京治が作ってくれるの?
それなら…いや、でも
本当に胃の準備が…』
「そうですか。
じゃあ俺も貴女を食えませんね
…食べたい、のに…」
『えぇ!?
それはヤダ…!
食べる!お粥とかなら…
食べられる、かも…』
チョット狡いけど
誘導してしまおうかな、と。
「お利口さんですね
冷蔵庫には…見事に
何もないですし
ダッシュで買い物して来ますから
大人しく寝てて下さい」
これでチャント食べてくれるだろう。
そしたら俺が多少ガッツいても
きっと大丈夫