第67章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋③(宮侑、宮治)
『…うん、せやね
なんか思いっ切り食べたい気分や』
「おお、食え食え!
丸なってサクラと
一瞬で見分け付くようになれ」
『それは嫌や!
しかもなんで私が太る決定やねん!』
「何となくや!
行くんか?行かんのか?」
俺も一人で居たなかったから
傷付ける未来を
止めれんかったくせに
お前との”いつも通り”に
縋ってもうた
な?カッコ悪いやろ?
『行く!
なんか最近ずっと
モヤモヤしててん
でも侑となら何があっても
いつも通りやし
変やけど侑見つけた時
嬉しかってん!』