第67章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋③(宮侑、宮治)
ため息を吐きながら
リビングに戻ると
姫凪とサクラが
俺を振り返る
うん、ソックリや。
一瞬で見分けつけろ言われても
難しいかも知らん
特に熱出とって
その前に姫凪と話してたとしたら
間違えてもオカシクない
ないんやけど…
「あ、侑くん。
治くんどやった?
チャント寝てた?」
なんでやねん。
間違われてんのお前は分かるやんけ
笑えへんやろ、そんなん。
せやのに、なんで…
お前は普通なん?
姫凪とも普通に話して
俺とも普通に話して
なんでそんなん出来るんや?