第67章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋③(宮侑、宮治)
「こっちのセリフじゃ!
ホンマ可愛いないのぉ!」
喧嘩腰のまま治を部屋に運び込び
キッチンに入ると
姫凪は冷蔵庫の中を見ながら
『お粥くらいしか
入らんやろか?
てゆっか食べれるんかなー…
なぁ?侑。』
俺の気配に気付き話し掛けてきた
「…分からんけど食べなアカンやろ
食わな薬も飲まれへんしなー…」
『熱でも食べたくなる
お粥作らなアカンな!』
いつもと変わらん様子やけど
なんか無理してそうで
「その前に…さっきの話の
続きやけどな…」
車の中で中断した話を切り出した