第67章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋③(宮侑、宮治)
俺の考えを全部見抜いた様に
先回りされた言葉に声を詰まらせてると
「…治くん…ゴメン
最後、やから…!」
背伸びしたサクラが
俺の唇を奪い
「ホンマに、ごめんなさい」
背を向け部屋を出て行った
終わり?まさか、そんなわけに行くかいな
「待て…!サクラ!」
熱でフラつく足でサクラを
追いかけ様と家を出て
学校へ続く道な踏み出そうとした
その時
「追うな!」
「…侑…」
反対側の道から侑の声
なんで侑がココに?
まさか、止めに来てたんか?
見たんか?聞いたんか?
なあ、どうやねん。