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夢幻回廊【弐】裏夢専用(ハイキュー・弱虫ペダル)
第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②(宮侑、宮治)
門扉に凭れた背中が
ズルズル落ちていく
もっと離れな
もっと遠くへ行かな
そう思って足を踏ん張ろうとするけど
力が入らない
「…行き倒れ?」
そんな私の頭の上に降り掛かる声に
ビクリと肩をゆらして
顔を上げると
この前からよく見る
キツネ顔のあの人
「…えっと、角名くん?」
「そうだけど?
何してんの?」
何、とか言われても
泣いてるとしか…
でも、何で、とか言われたら
説明する気力はない
と、なると…
「何も…」
こう言うしかあらへん。
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