第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②(宮侑、宮治)
姫凪を侑から遠ざけて
ムニッと頬を抓る
『そ、そんなことあらへんよ!』
頬の熱が伝わる程赤くなる
姫凪にゾクリと疼く
心と身体を必死に抑えて
「…さよか…ほな…
お利口さんに待っとき
すぐ着替えて来るさかい」
ヨシヨシと頭を撫でて
部室に駆け込んだ
やばっ!
アカンやろ!
二人切りやったら
確実に物陰連れ込んでるやろ!
悶々する下半身の位置を
しきりに直してると
「ヤメトケ変態
ほんまエロス無関心みたいな顔して
エロいのぉ!」
侑が肩に顎を置いて
呆れた顔して笑いかけてくる