第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②（宮侑、宮治）

慰めるつもりで吐いた言葉が

『せやから…風邪やって
知られたくなかった…
土曜の夜…喧嘩やないけど
チョット言い合って…
友達の所逃げ込んでん…
その帰りに気分悪なったのに
雨に濡れながら
考え事とかしてもうたから…』

姫凪の熱の理由を
浮き彫りにしていく

「お前、ヤッパリ体調
悪かったんやないか！
せやのに何で俺に傘なんか…
ヤッパリ俺のせいやないか！」

『ちゃうて！
そんなん思われるから
風邪知られんのん
嫌やったんやんか！』