第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②(宮侑、宮治)
…はぁ?なんやねん、それ。
「俺のせいやねんから
そんなん
しゃーないやんけ。
何、気ぃ使こてんの?
アホちゃう?」
なんでお前が俺を
気にすんねや
”侑のせいで風邪引いたわ、アホ”
お前ならこっちやろ。
『…侑のせいちゃうもん…
私が…雨に濡れんの分かってて
考え事しながら帰ったからやのに
侑が…悪モンなんの…嫌…やん』
なんやねんそれ。
らしくない事すなよ
調子狂うっちゅーねん。
「アホか…なに泣いとん…?
…こら…泣き止め…な…?
そやな…風邪ちゃうな…分かった
分かったから泣かんといてや」