第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②(宮侑、宮治)
抱き着かれてる身体に
手を掛けて
ベットに押し付けようと
力を加えた
その時
俺にしがみついてた
姫凪の身体が
フニャリと力が抜けて
アッサリと離れてしまった
「離れんのかい!」
今のうち、と
そのままベットから降りて
部屋を飛び出し
ガチガチに反応した
自身を隠す様にしばらく蹲る
このまま帰る事も
出来たんや
授業も部活もあるし
間違いがゼロじゃないかもなら
居らん方がエエ。
でも…
「放っとけへんやろがい…
俺のせいやねんから…」
俺は帰られへんかった