第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②(宮侑、宮治)
捕食したなる。
頭の中真っ白にしたなる。
「好きなモン食いや!
急いで来たなら
なんも食うてへんやろ?」
他の欲を満たさな、な?
「侑くんには敵わんね
帰るつもりやのに
結局ご飯食べとるし…」
「せやろ?
諦めて楽しみ?
帰さんで?お前が楽しむまで」
ズラリ並んだモーニングメニューに
笑うサクラに
少しホッとして
目の前の飯を平らげ
また相合傘で街へ出る
姫凪に借りた傘は
ホンマ小さくて
いつもより近いサクラの顔を
拝めたり
膨らむ胸元をガン見出来たりと
エエ事尽くめや。