第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②(宮侑、宮治)
それに頑張ったらきっと
「…うん…分かった…」
ほら、エエ事あんねん
浮かれ過ぎて
待ち合わせの時間伝えてなかった事に
気付いたのは
当日用意をしてた時やった
朝のロードワークは日課。
いつもよりも早く起きて
走って風呂入って
来ていく服を選んでたら
「おい…もう用意してんのか?
待ち合わせ何時なん?
サクラ、朝弱いんやなかったか?」
治の言葉に固まる身体
「まさかやけど
待ち合わせ時間決めてへんとか
ちゃうやんな?」
ちゃうって言うたりたい!
言うたりたい、けど…