第65章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋（宮侑、宮治）

「こっちのセリフや！
アホ姫凪！
何しに来とんねん！
なんで2日連続その
チンチクリンな顔見なアカンねや！」

『はぁ！？
まんま返すわ！
なんで走って来んのが
侑やねん！治くんと変わってんか！』

「ちょ…止めぇ…！
姫凪も侑くん？も！」

一触即発、って言うたら
大袈裟やけど
それくらい険悪なムードの二人に
圧倒されつつ
慌てて声を掛けると

「ん…は？え？」

侑くんの身体がピタッと止まった

な、なんや？
え？なんか近付いて来てへん？