第20章 近過ぎたキミ⑤(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
とにかく姫凪が
怒られるのは避けたくて
提案した作は
及川の言葉で意味を無くす
いや、それは別に良いんだけど。
なんかおかしくね?
あの松川とかいうヤツよりも
感情的になってるって踏んでたのに
及川の声は冷静と言うより
「及川?お前…どうした…?」
気が抜けた様な
どこか自暴自棄な様な
暗く沈んだ声だった
戸惑う俺に
〈オレが敵意剥き出しにしないと
変な感じかな?
大した意味は無いよ
姫凪が安心して寝てるんなら
無理に起こしたりしないで
良いってだけだから〉
淡々と続ける及川