第5章 ~現実にて~
~現実にて~
体が揺さぶられ目が覚める。
目の前で
おそ松が心配そうな顔をして見てくる。
どうやら泣いていたらしい。
涙の後が残っている。
おそ松の顔を見る。
不意に夢のことを思い出す。
急に怖くなった。
私も前まではちゃんと母に愛されていたから、
おそ松もいずれ私を嫌いになるのではないか。と
また涙がにじみ出る。
おそ松はそれを察したのかまた抱きついてくれた。
おそ松がいなくなったら、私は…もう生きていけない。
今度こそ………………
失いたくない!
と思った。
「大丈夫…俺は絶対にお前を捨てない。だから大丈夫」
と言うとニヤケだし
「また キスしてやろうか?」
と言ってきた。
『嫌だ!!!!!!』
「なら 早く泣きやめよw」
『うるさい/////』
叩こうとしたが軽々とよけられてしまった。
「着替えたら、1階に来いよ?」
『はーい…』
出ていこうとしたおそ松を止め
『ありがとう…』
と言った。
おそ松は笑って
「いえいえ」
と返して出ていった。