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【アイシールド21】青空と君

第1章 突然の別れ、そして出会い


このあっけらかんとした態度に、ついつい笑みが溢れてしまう。
彼、水町と出会ったのは偶然だった、あれは筧が渡米して中1の冬を間近に控える肌寒い下校途中、一人で公園を歩いていたは、あり得ない光景に目を奪われたのだ


『な、何をされているんですか!?』
『ンハッ、何って見てわかんない?水泳の練習』
『はぁ!?』


コートを羽織ろうかと思える肌寒い季節、公園に海パン1枚姿というだけでも異常なのに、噴水前で準備運動をしながら振り返った少年からのあり得ない言動に慌てて駆け寄る


『駄目ですよ!もう冬ですよ?しかもそんな格好でここにいては警察に捕まってしまうかもしれませんよ!』
『えっ、何で?』
『何でって、と兎に角洋服を着て下さい!風邪を引いてしまいますから』
『えっ、えっ?』
『早く!』
『はいッ』


有無を言わさぬ迫力に押されるように水町は近くの木陰に投げ入れていた鞄を引っ張り出すと、制服に着替え締める


『その制服・・』
『ん?ああ、俺も巨深中なんだ、因みに1年だ』
『えっ、同じ年!?』
『あっ、やっぱ何処かで見た顔だと思ってたけど、隣のクラスのだろ?』
『どうして私の名前を』


長身の水町がまさか同年代だとは思わず驚きに若干顔を引き吊らせたの顔色が気になり、水町が歩み寄って来ると、やはり間近で見てもその身長についつい見いってしまった


『クラスの男子がさ、可愛い女子の話題出すと名前出てくんだよね、だから覚えてた』
『へ?可愛いって、かからかわないで下さい!』
『ンハッ、本当の事なのに照れてやんの、マジ可愛いなぁあんた!』


屈託のない笑顔の彼に戸惑いを隠せないものの、何となく無下に出来ないのは彼が無邪気と言うか悪い人には見えないからで、戸惑っていたを察したのか水町は笑いながらまいッか!と踵を返すのでホッと胸を撫で下ろす


『んじゃ行こうぜ』
『え、何処へ?』
『あんたの家』
『・・・・はぃッ!?』
『送ってやるよ、もう暗くなるし女の子一人で歩いてたら危ないぞ』
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